立山黒部アルペンルートの除雪方法を紹介します

2017年03月06日

雪の大谷 ブルドーザ2台並走による雪壁の掘り下げ

 立山有料道路の除雪は、富山県、道路公社、立山黒部貫光(株)など関係機関及び関係団体からなる「立山ルート除雪組合」が実施(受託者:(株)古栃建設)しています。

 4月中旬の立山黒部アルペンルートの全線開通に向け、厳冬期の1月下旬から除雪作業をスタートし、除雪機械19台編成により、約3カ月間に及ぶ除雪作業にあたっています。

(1)一般部(雪の大谷区間以外)の除雪方法
①まず、パイロット除雪として、GPSシステムを装着した専用のブルドーザで道路のセンターライン位置に道筋をつけます。

②次に、一車線幅を確保するため、美女平から弘法までの森林帯などでは小型ブルドーザとバックホウで、弘法から上の森林限界では大型ブルドーザとバックホウで作業を進め、路面近くではロータリ除雪車で雪を飛ばして一車線除雪の完了です。特に森林帯では樹木を傷つけないよう注意しながら作業をしています。

③続いて、2車線に拡幅するため、バックホウで両側の雪壁を崩し、それを通常の2倍近い馬力のロータリ除雪車が雪壁を越えて吹き飛ばして拡幅作業は完了します。


(2)雪の大谷区間の除雪方法
 室堂近くの大谷地点(通称「雪の大谷」)は、沿線では最も積雪が多い地点で、除雪作業の最大の難所となっています。
 雪の大谷での過去20年の平均積雪深は約16mで、最高積雪は平成12年の20mとなっています。大谷での除雪については、GPSシステムを活用したパイロット除雪から始めるのは一般部と同じですが、ロータリ車では壁が高すぎて吹き上げられないことから、大型ブルドーザを2台並走させ、雪面をカンナで剥ぎ取るように掘り下げていきます。
 このように、ブルドーザだけで除雪を行うため、「雪の大谷」の積雪は自然の高さのままとなっています。
 また、20m近い垂直な雪の壁を作り上げるには、長年の経験で調整しながらの作業が必要となるため、オペレーターの中でも、特に熟練した方が作業を担当しています。

 一度除雪が完了した区間でも、一晩で1~2mもの新雪が積もることもあり、4月の全線開通日まではもちろん、5月に入っても除雪作業は続きます。
 

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